梶原吉広がオリンピック競技「テコンドー」を紹介

最近ちょこちょこテコンドーという競技名が聞くようになりました。

オリンピックでのテコンドーは1973年から始まっています。古くから朝鮮半島から伝わる武術で足(蹴り)だけでなく手(拳)も使って行います。ただ拳はボディー(背中無効)のみで蹴りは腰から上にかけて判定がある競技なので蹴りが主体。なので足技は非常に多彩でそれを駆使して戦います。勝敗は採点かKO負けとボクシングと変わりません。現在は160カ国以上が加盟しており5000万人以上の人々が行っている大規模スポーツです。

テコンドーの歴史は1955年にチェ・ホンヒが日本留学中に空手を学びそこからアレンジを加えて命名された。元は朝鮮で伝わった空手道が「コンスドー」や「タンスドー」等と呼ばれた由来で「テコンドー(跆拳道)」と命名されました。このように日本の空手からの派生で生まれた格闘技です。そして1987年ソウル五輪から正式にオリンピック競技として始まりました。テコンドーの型はITFとWTFがあり、オリンピックではWTFの型で戦います。またこの競技のみオリンピックでは国ごとの出場枠が男女それぞれ2名までと決まっております。これにより世界各国メダルのチャンスが増えたようです。

テコンドーでの採点基準はまず蹴り技で胴部判定。拳による胴部判定(ただし連続パンチは無効)で1ポイント。後ろ蹴り、回転系の蹴り技が胴部に判定で2ポイント。蹴り技が頭部への判定で3ポイント。回転系の蹴りが頭部判定で4ポイントです。オリンピックでは電子防具であたり判定がすぐに判るようになっています。

日本がオリンピックでのテコンドーによる活躍はシドニー(2000年)での岡本依子選手が女子67㎏級で銅メダルという快挙をあげています。

そして現在リオ五輪出場が決まっている日本代表選手は女子57㎏級「濱田真由」選手(22歳)です。2012年のロンドンオリンピックでは5位入賞。2013年にはメキシコで行われた世界テコンドー選手権大会で銀メダルを獲得。そして2015年のロシアで行われた世界テコンドー選手権大会で日本人初の金メダルを獲得した。濱田選手の特徴は長い脚(身長174㎝に対して股下83㎝)を駆使してカット(押し蹴り)で攻める戦法が特徴です。彼女はロンドン五輪で防御の甘さを知り、得点をリードして守りを固めていく戦法に変えて選手権での金メダルへと繋がりました。

日本初テコンドーでの五輪金メダルへの期待が色濃く出てきました。

 

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